サブ4.5(フルマラソン4時間30分切り)を狙う人が、最も失敗しやすいポイントは何か。

それは練習不足でも根性不足でもなく、ペース配分のミスです。

サブ4.5は、完走だけを目指す時と違って「少し攻めた走り」が必要になります。その分、前半で気持ちよく走りすぎると、後半に必ずツケが回ってきます。特に30km以降の失速は、ほぼペース配分で決まると言っても過言ではありません。

この記事では、サブ4.5を狙う人向けに失敗しないペース配分の考え方と、実際に私がフルマラソンを走って感じたことをまとめます。


サブ4.5の目標ペースは「1km6分23秒」

まず、単純に42.195kmを4時間30分で割ると

270分(4時間30分)÷ 42.195km = 6.39分 (6分23.9秒)

となるので、サブ4.5達成に必要なペースは 1kmあたり約6分23秒以内に走ることです。

ただし、「42.195kmをずっと6分23秒で走る」という考え方ではサブ4.5は達成できません。

実際のレースでは、給水、混雑、トイレ、上り坂、風などで必ずタイムロスが出ます。なのでサブ4.5を狙うなら、平均ペースより少し余裕を持って走れる状態を作っておくことが理想です。

目安としては、練習段階で

6分10秒〜6分20秒/kmが“そこそこ楽”

という感覚が出てくると、レースでかなり安定します。


サブ4.5で前半に突っ込むと失敗する理由

サブ4.5挑戦で一番ありがちな失敗が、前半の突っ込みです。

理由はシンプルで、フルマラソンは「後半に必ず落ちる競技」だからです。

特に初心者は、スタート直後の体が軽い状態でペースが上がりやすいです。周りの流れに乗ると「自分もいけるかも」と感じます。でもそのペースは、後半の自分にとっては“借金”になります。

サブ4.5で一番怖いのは、前半で作った貯金が30km以降に回収されてしまうことです。後半に落ちるのは仕方ないとしても、前半で落ちる要因を作ってしまうと、サブ4.5はかなり遠のきます。


私の実体験|前半突っ込んで失敗した例

私は2回目のフルマラソン(下関海響マラソン)の時に、前半にペースを上げ過ぎて後半に地獄を見ました。。。

前半は、20km過ぎまでは余裕があり、「今日は調子がいい」「もしかしてサブ4も狙えるかも」と思いタイムを良くしようと張り切り過ぎてしまいました。

25kmを過ぎたあたりから脚が重くなり、30kmで別世界に入りました。呼吸はそこまで苦しくないのに、脚が動かない。ペースを上げるどころか、維持すらできない。そこからは「耐えるだけ」の時間になりました。

この経験で強く思ったのは、

前半の余裕は、気持ちではなく脚に残しておくもの

ということです。


サブ4.5のおすすめペース配分(結論)

サブ4.5を狙うなら、ペース配分はこれが一番おすすめです。

  • スタート〜10km:目標ペース+5〜10秒

  • 10km〜30km:目標ペース前後

  • 30km以降:落ちてもOK、とにかく粘る

ここでいう目標ペースは、6分23秒/kmです。

つまり、具体的に言うとこうなります。

  • スタート〜10km:6分25秒/km前後   →  10km地点 = 1時間5分

  • 10km〜30km :6分20秒/km前後   →  30km地点 = 3時間13分

  • 30km〜ゴール :6分40秒/km前後で粘る  →  ゴール地点 = 4時間29分

1kmごとのタイム一覧表(参考)↓↓

累積km累積タイム
1km0時間06分
2km0時間12分
3km0時間19分
4km0時間25分
5km0時間32分
6km0時間38分
7km0時間45分
8km0時間51分
9km0時間58分
10km1時間05分
11km1時間11分
12km1時間17分
13km1時間24分
14km1時間30分
15km1時間37分
16km1時間43分
17km1時間49分
18km1時間56分
19km2時間02分
20km2時間09分
21km2時間15分
22km2時間22分
23km2時間28分
24km2時間34分
25km2時間41分
26km2時間47分
27km2時間54分
28km3時間00分
29km3時間06分
30km3時間13分
31km3時間20分
32km3時間26分
33km3時間33分
34km3時間39分
35km3時間46分
36km3時間52分
37km3時間59分
38km4時間05分
39km4時間11分
40km4時間18分
41km4時間24分
42km4時間28分
42.195km4時間29分

 

この配分で走ると、前半に無理がなく、後半で大崩れしにくくなります。

サブ4.5は「後半上げる」より、「後半落ちない」が正解です。


ハーフ通過の目安タイム(ここ重要)

サブ4.5狙いで、ハーフ(21km)通過タイムはかなり重要です。

目安はこのくらいです。

  • 理想:2時間10分

  • 上出来:2時間8分

  • 危険:2時間5分切り

意外かもしれませんが、ハーフを2時間5分で通過すると、後半に失速する確率が上がります。サブ4.5は「前半で勝負する競技」ではありません。

むしろ、ハーフを過ぎても脚が軽い、余裕がある。

この状態で30kmに入れる人の方が、サブ4.5を確率良く狙うことができます。


ネガティブスプリットは狙うべき?

結論から言うと、サブ4.5挑戦者は 狙わなくてOKです。

ネガティブスプリット(後半の方が速い走り)は理想ですが、初心者にとっては難易度が高い戦略です。実際には、後半は必ず落ちます。

サブ4.5で現実的なのは、

前半イーブン → 後半少し落ちる → でも大崩れしない

この走りです。


30km以降は「心肺」より「脚」が支配する

初心者が誤解しやすいのですが、30km以降は心肺よりも脚が支配します。

呼吸はまだ余裕があるのに、脚が動かない。これがフルマラソンです。

  • 太ももが重い

  • 着地が痛い

  • 体が前に進まない

  • ペースを上げる以前に維持できない

この状態になると、いくら根性があっても、ペースは戻りません。

だからこそ、前半で脚を削らないペース配分が重要になります。


給水・補給も「ペース配分の一部」

ペース配分というと「何分で走るか」だけに意識が向きがちですが、給水と補給もペース配分の一部です。

サブ4.5狙いなら、基本はこう考えると安定します。

  • 給水は基本的に毎回取る

  • 立ち止まってもOK(5秒は誤差)

  • ジェルは早め・定期的に入れる

給水を飛ばして後半崩れるくらいなら、5秒止まって飲んだ方が100倍良いです。特に後半の失速は、脚だけでなく補給切れでも起きます。


サブ4.5を成功させる人の共通点

サブ4.5を成功させる人は、だいたい同じ特徴があります。

  • 前半「遅いかな?」と感じている

  • 周りに抜かれても気にしない

  • 30km地点で脚が残っている

  • 後半は落ちても粘れる

逆に、前半で気持ちよく飛ばしている人ほど、後半に崩れます。

フルマラソンは、気持ちよく走った人から脱落する競技です。


まとめ|サブ4.5は「前半の我慢」で決まる

サブ4.5は30km以降が勝負に見えますが、

実際は 前半の我慢でほぼ決まります。

  • 前半は遅いくらいでOK

  • 貯金は作らない

  • 30kmで脚を残すことを最優先

  • 後半は落ちても粘る

この考え方だけで、サブ4.5の成功率は一気に上がります。

次の記事では、サブ4.5挑戦者が最も苦しむ

「30kmの壁」対策を、練習・当日・メンタルの3方向からまとめます。

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市民ランナーとして走り続けながら、実体験をもとにランニング情報を発信しています。 トレーニング方法、ギア選び、コンディション管理まで、初心者にもわかりやすく、正確で信頼できる情報を心がけています。 無理なく、長く、楽しく走るためのヒントをお届けします。
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