サブ4(フルマラソン4時間切り)は、市民ランナーにとって大きな目標のひとつです。サブ4.5と比べて1kmあたり約40秒速いペースが必要になり、ペース配分を間違えると、30km以降でほぼ確実に崩れます。

私は初フルのびわ湖マラソンでサブ4.5(ネット4時間21分30秒)を達成し、今はサブ4に挑戦しています。この記事では、2月の京都マラソンで実際に使う予定のペース配分を、1kmごとのタイム表つきでまとめました。レース後には結果も追記します。

動画(Shorts)でも、30秒でまとめています。


サブ4の標準ペースは「1km 5分41秒」

42.195kmを4時間(240分)で割ると、

240分 ÷ 42.195km = 5.69分(5分41秒)

となるので、サブ4に必要な平均ペースは1kmあたり約5分41秒です。

ただし、サブ4.5のときと同じく「42.195kmをずっと5分41秒で走る」という考え方では、サブ4はなかなか達成できません。スタート直後の混雑、給水、上り坂、そして30km以降の失速で、必ずどこかでタイムを失うからです。


サブ4.5とサブ4の違い

サブ4.5からサブ4を目指す人のために、数字で比べてみます。

サブ4.5サブ4
平均ペース6分23秒/km5分41秒/km
ハーフ通過の目安2時間12分1時間58分台
30km通過の目安3時間08分2時間48分
達成率(参考)男性 約46%・女性 約26%男性 約29%・女性 約12%

1kmあたりでは約42秒の差ですが、42kmで積み上げると30分の差になります。サブ4.5とサブ4は、同じ「30分刻み」でも、必要な走力がひと回り違うと感じています。


目標タイム別のペース早見表

サブ4以外の目標の方のために、主な目標タイムごとの平均ペースをまとめました(42.195kmを一定のペースで走った場合)。

目標タイム平均ペース(1kmあたり)10km通過ハーフ通過
3時間30分(サブ3.5)4分58秒49分40秒1時間45分
3時間40分5分12秒52分00秒1時間50分
3時間50分5分27秒54分30秒1時間55分
4時間00分(サブ4)5分41秒56分50秒2時間00分
4時間10分5分55秒59分10秒2時間05分
4時間20分6分09秒61分30秒2時間10分
4時間30分(サブ4.5)6分23秒63分50秒2時間15分
4時間40分6分38秒66分20秒2時間20分
4時間50分6分52秒68分40秒2時間25分
5時間00分(サブ5)7分06秒71分00秒2時間30分
5時間30分7分49秒78分10秒2時間45分

※ペースは秒未満を切り捨て(このペース以内で走れば目標タイムに届く数字です)。実際のレースでは混雑や給水でロスが出るので、1kmあたり5〜10秒ほど余裕を持つのがおすすめです。


前半に突っ込むと失敗する理由(実体験)

サブ4挑戦で一番ありがちな失敗も、サブ4.5と同じく前半の突っ込みです。

私は2回目のフルマラソン(下関海響マラソン2025)で、20km過ぎまで余裕があったことから「今日はサブ4も狙えるかも」とペースを上げてしまいました。結果は25kmあたりから脚が重くなり、30km以降は耐えるだけの時間に。タイムはネット4時間33分42秒で、自己ベストから12分以上遅れる結果になりました。

呼吸はそこまで苦しくないのに、脚が動かない。30km以降は心肺より脚が支配する世界です。だからこそ、前半の余裕は「気持ち」ではなく「脚」に残しておくことが大切です。

30km以降に何が起きるのかは、こちらの記事で詳しくまとめています。

→ 30kmの壁はなぜ来る?原因と対策を3方向から整理してみた


サブ4のおすすめペース配分(結論)

京都マラソンでは、このペース配分で挑戦する予定です。

区間ペース区間の終わりの到達タイム
スタート〜10km5分40秒/km(少し抑えめ)10km:56分40秒
10km〜ハーフ5分35秒/kmハーフ:1時間58分38秒
ハーフ〜30km5分35秒/km30km:2時間48分20秒
30km〜ゴール5分50秒/kmまで落ちてもOKゴール:3時間59分28秒

ポイントは3つです。

  • スタート〜10km:混雑もあるので、標準ペースとほぼ同じ5分40秒で「抑えて」入る
  • 10km〜30km:体が温まってから5分35秒に上げ、30kmまでに少しだけ貯金を作る
  • 30km以降:5分50秒まで落ちてもOK。落ちることを前提に計画しておく

この配分だと、ゴールは3時間59分28秒。余裕は約30秒しかありません。つまりサブ4は、30km以降を5分50秒以内で粘れる脚を残せるかどうかで決まります。30km以降を5分45秒で走れれば、余裕は約1分に広がります。

1kmごとのタイム一覧表

レース中の確認用に、1kmごとの累積タイムをまとめました(★は目安の通過ポイントです)。

距離累積タイム
1km5分40秒
2km11分20秒
3km17分00秒
4km22分40秒
5km28分20秒
6km34分00秒
7km39分40秒
8km45分20秒
9km51分00秒
10km ★56分40秒
11km1時間02分15秒
12km1時間07分50秒
13km1時間13分25秒
14km1時間19分00秒
15km1時間24分35秒
16km1時間30分10秒
17km1時間35分45秒
18km1時間41分20秒
19km1時間46分55秒
20km1時間52分30秒
21km1時間58分05秒
ハーフ(21.0975km)★1時間58分38秒
22km2時間03分40秒
23km2時間09分15秒
24km2時間14分50秒
25km2時間20分25秒
26km2時間26分00秒
27km2時間31分35秒
28km2時間37分10秒
29km2時間42分45秒
30km ★2時間48分20秒
31km2時間54分10秒
32km3時間00分00秒
33km3時間05分50秒
34km3時間11分40秒
35km3時間17分30秒
36km3時間23分20秒
37km3時間29分10秒
38km3時間35分00秒
39km3時間40分50秒
40km3時間46分40秒
41km3時間52分30秒
42km3時間58分20秒
ゴール(42.195km)★3時間59分28秒

ハーフ通過の目安(重要)

サブ4狙いで一番大事なのが、ハーフ(21.0975km)の通過タイムです。

  • 理想:1時間58分〜2時間
  • 上出来:1時間56〜57分
  • 危険:1時間53分より速い

ハーフを速く通過できると「貯金ができた」と思いがちですが、その貯金は30km以降に借金として回収されます。私が下関で失速したのも、まさにこのパターンでした。サブ4は「前半で勝負する」のではなく、ハーフを過ぎても脚が軽い状態で30kmに入れるかが勝負です。


ハーフのタイムで分かる、サブ4の可能性

「自分にサブ4は狙えるのか?」の目安として、ハーフマラソンのタイムが参考になります。一般的に、ハーフで1時間50〜55分前後で走れれば、サブ4を狙える走力があると言われています。

私のハーフの自己ベストは1時間49分03秒(2025大阪ハーフマラソン)。計算上はサブ4を狙えるスピードがあります。それでもフルでは4時間21分。つまり私に足りないのは、スピードではなく30km以降を粘る力です。

ハーフのタイムがサブ4レベルなのにフルで届かない人は、私と同じく「後半の粘り」が課題かもしれません。その場合は、スピード練習よりもロング走(25〜30km)を優先するのがおすすめです。

→ 2025大阪ハーフマラソン|3大会連続の自己ベスト、でもラスト2kmで失敗した話


レース中のペース管理のコツ

① ウォッチより「km表示の看板」を信じる

GPSウォッチの距離は、ビル街や高架下で実際より長く出ることがあります。私は大阪ハーフで、21.1kmのコースがウォッチ上では約24kmになりました。ウォッチのペース表示だけを信じると、実際より速く走っているつもりになってしまいます。通過タイムは、コース上の「km表示の看板」で確認するのが確実です。

② 給水は「5秒止まってもOK」

給水を飛ばして後半に崩れるくらいなら、5秒止まって飲んだ方がはるかに良いです。ジェルなどの補給も、15〜20kmまでに1本目を入れておきましょう。

③ 30km以降は「1kmずつ」

30kmを過ぎたら、残り12kmを考えるのではなく「次の1kmを5分50秒以内で」だけを考えます。「1kmずつ行こう」「まだ動いてる」など、苦しくなったときに唱える言葉を決めておくのも効果的です。


まとめ|サブ4は「30km以降の5分50秒」で決まる

  • サブ4の平均ペースは1km 5分41秒
  • スタート〜10kmは5分40秒で抑えて入り、10〜30kmは5分35秒
  • ハーフ通過は1時間58分台が目安。1時間53分より速いと危険信号
  • 30km以降は5分50秒まで落ちてもOK。それでも3時間59分28秒でゴールできる
  • 余裕は約30秒。30km以降を粘れる脚を残すことが最大のポイント

私はこのペース配分で、2月の京都マラソンでサブ4に挑戦します。10月の武庫川ハーフ、12月の宝塚10マイルも経て、結果はこの記事とブログで報告します。

サブ4.5を目指している方は、こちらの記事もどうぞ。

→ サブ4.5のペース配分|1kmごとのタイム表とハーフ通過の目安【実体験】

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くろすけ
市民ランナーとして走り続けながら、実体験をもとにランニング情報を発信しています。 トレーニング方法、ギア選び、コンディション管理まで、初心者にもわかりやすく、正確で信頼できる情報を心がけています。 無理なく、長く、楽しく走るためのヒントをお届けします。
続けるコツは、形から入ること 

私自身、体重75kgから走り始めて、続けられたきっかけの一つは道具を少しずつ揃えていったことでした。ソックス、タイツ、 シューズなど形から入ることで、走ることそのものが楽しみに変わっていきました。これから始める方・続け方に悩んでいる方は、こちらもチェックしてみてください。

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